新型コロナのパンデミックによるコミュニケーションの変化
- katsuraeternite
- 2021年8月16日
- 読了時間: 3分
更新日:2021年8月18日

人と人との「距離感」が一変する
日本でも急成長してきている音声SNS「Clubehouse」。
Wiredの記事によると日本でClubhouseが使われるようになった当初は、
国内のスタートアップ界隈の著名人達が連日のように顔を出し、話題を振りまき登場している。
米国でもユーザー数の増加、影響力の高まりがみられイーロン・マスクやマーク・ザッカーバーグといったシリコンバレーを代表する人物までもがClubhouse上に登場するようになった。

出展元:https://www.businessinsider.jp/post-165996
これまで登壇上の”人物”だったのが、あたかも雑談をしているかのように距離感がゼロになった世界
新型コロナウィルスが蔓延する前であれば、イーロン・マスクやマーク・ザッカーバーグといった人物のスピーチは現地へ足を運び、カンファレス会場で遥か遠くの座席から耳を澄ませてスピーチ姿を見て、聞いていただろう。
それが今では、「移動」と「コスト」を使わずに、彼らとの距離感を瞬く間に”ゼロ”にしてしまった。
人との関係性すら別次元に変えてしまった音声SNS
テキストメディアのコンテンツは、受け取った側が読んで理解して初めて書き手の意図が伝わる為、一定の時間がかかる。それはウェブやアプリによりデジタルメディアでも同じ事がいえる。
音声SNSによるインターネット環境の拡張が人が互いを感知したり、相互に理解したり、気軽に接点を持ったり、あるいは関係性を維持したりする「速度」を破壊的に組み替えてしまったといっても過言ではない。音声SNSにおける出会いと交流の”スピード感”はTwitterやFacebookなどのテキスト経由でのコミュニケーションとはまるで比較にならない程である。

エンターテイメントでもデジタル技術の加速化で、より個人に近づいている

住まい・暮らし領域のトレンドや消費性向などについて研究・発表をしているRoomClip住文化研究所のレポート結果によると、新型コロナウィルス感染症流行後、著しく急増しているトレンドアイテムの1つとして「プロジェクター」だとしている。

特に、一人暮らし世帯では、2016年と比べて2020年では5倍増となっていると指摘している。
2018年、コロナ感染が蔓延する前の人々の欲求としては「ミニマリスト」という言葉が象徴するように、「物を持たない」、「無駄を省きたい」という感情から「テレビのない暮らし」や「テレビなし生活」をしていた人が垣間見えていた。
その様な状況から長い新型コロナウィルス流行による余儀なくされている「おうち時間」、「自粛生活」。如何に、おうち時間を楽しむか。そのアイテムとして必要な時、設置する事で壁に大画面で動画を映し出してくれる「プロジェクター」の存在は、家でのエンタメ視聴をよりよいものに”格上げ”してくれる必須アイテムといえよう。
双方向で楽しめるオンラインライブ
ガジェット類だけでなく配信サービスにおいても、インタラクティブな生配信体験が出来る参加スタイルのオンラインライブの普及も増えている。

投げ銭、アバター、コメント機能がついておりライブ配信をしているアーティストとの繋がりが感じられる「Fanstream」生配信アプリも登場している。
コロナ収束後、価値観は変わるか

これまでは、イーロン・マスク氏しかり、「著名人のスピーチを聞きに行く」、「ライブを体験しに行く」という「その場に出掛けて雰囲気を楽しむ」、「壇上の著名人を実際に見る」、「会場内のライブ感を他の人と共有する」事に価値を感じていた事が進化している技術と提供サービスにより、出掛けなくても自宅で楽しめる様になった。
サービス提供者側は、提供するサービスやスピーチの”質”の真価がこれまで以上により問われるようになっていくであろう。
一方、著名人の聴講者やライブ観戦者はこれまで以上に数が増え、その態度の真価も問われる時代へと突入するであろう。
など
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